5年後10年後 こどもたちが健やかに育つ会 にしあわくら

08 最初の勉強会でした。

寒さのぶり返した日曜日、村の図書館の和室で「最初の勉強会」をさせていただきました。

村で子育て真最中のお母さん、お父さん、県内から来てくれた人、ご近所さん、ちびっこも参加。10人ほどの方たちが集まってくれました。ちょうど仙台から遊びに来ていた私の夫の母も参加してくれて、被災地のお話などもありました。先日記事を書いて頂いた毎日新聞の記者の方も、子どもをもつ母親として興味を持って来てくれました。下は2歳から上は85歳まで。私が心配することもなく、皆さんあちこちでおしゃべりが始まっていて、素敵な雰囲気で始まりました。軽く自己紹介から、と思っていたのですが、この時点ですでにみなさん予想以上にお話をしてくださって。勉強も大事だけど、こうやって人と人が出会って繋がる場にしていきたいと思いました。

今回は、「福島の原発事故」を、人に説明できるぐらい理解するために。ということをテーマにしました。当日は資料を見ながらお話を進めたのですが、その資料を作成することで私自身多くのことを学びました。原発事故や放射能被害についての議論をするとき、危険かどうかの判断をするとき、自分の意見を持つために。それには「原子力発電」とはなにか、「放射能」とはなにかを知ることが先だと思いました。私たちは、ほんとうに知らないままに暮らしてきたんだと実感しました。ニュースで耳にする言葉も、わからないままに聞き流してしまっていることが多かったように思います。「もんじゅ」「基準値以下」「メルトダウン」「年間1ミリシーベルト」「チェルノブイリ」。どれも人に説明するにはちょっと。というものばかりです。

ということで、そもそもの「原発とはなにか」というところから始めて、福島の事故、汚染状況、現状などをお話ししました。途中で、意見や感想や疑問などの発言もあり、1人で勉強することとは違う、有意義な時間となりました。皆さん初めて知ったことも多かったようでした。私も専門家ではないので、至らない点もあったかと思いますが、何よりも事実を知るということが始めの一歩ですね。その後の意見交換など、あまり時間がとれなかったのですが、皆さんに一言ずつ感想を頂きました。

被災した農家の母を目の前に、汚染のことなどをお話するのは少し申し訳ないような、複雑な気持ちでした。それでも、現地の生の声を遠く離れたこの村で聞くことは、皆さんにとっても、私にとっても貴重なものでした。原発や放射能の問題と、震災・津波の被害からの復興。別の問題だけれど決して切り離すことのできない難しさ、個人的には実家の問題でもあります。批判し合うことに終始してしまいがちな今、自分の足元から、できることから、と改めて思いました。

「5年後10年後 こどもたちが健やかに育つ会」。その言葉に共感して参加してくれた方もいました。今回私がテーマにさせていただいたのは、原発事故や放射能の勉強でした。けれどこの言葉には、それだけではない、子どもたちの未来をつくるあらゆる要素が含まれています。この村で、この小さな村だからできること、大切にしたいもの。そういう思いでこれからも繋がっていけたらな、と思いました。他にも、おじいちゃんから原爆の話があったり、震災当時の西日本の様子を教えて頂いたり、今後の未来に向けての明るい気持ちを聞くこともできました。

最後にとても印象に残ったのは、汚染されてしまった世界でも、人間が生きる力を信じたい。汚れてしまった土地も、いつかはもとに戻ると信じたい。という力強い言葉でした。その想いがなければ、子どもたちに繋いでいくことはできないんだと、深く考えさせられました。

長くなってしまいましたが、素敵な「最初の勉強会」になりました。ニュースから一歩踏み込んだ視点を持つきっかけになったというご意見もいただき、とてもよかったです。ご協力いただいた方、参加してくれた皆さん、ありがとうございました。次回に向けて、みなさまのご意見お待ちしております。今回参加できなかった方も、お気軽にお声掛けください。

鈴木菜々子 2012/2/27

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