5年後10年後 こどもたちが健やかに育つ会 にしあわくら

04 検討しているそうです。(会場のはなし)

「5年後10年後 こどもたちが健やかに育つ会」の最初の勉強会に向けて、
チラシを作って役場や小学校に行ってみた。

役場のおじさんは、私たちが移住してきた時から面倒を見てくれていて、
この会の説明をしたときも、知識を共有することは大切だと言ってくれた。
役場にチラシを置いてもいいし、会場を借りるなら教育委員会に行ったらいいと教えてくれた。

そのあと小学校に行って、校長先生と栄養士の先生と話をした。
学校っていうよりも、個人として、例えば母親として、父親として、将来子どもを産む女性として。
そんな気持ちで一緒に勉強していきたいということを伝えた。
学校でも、来週の参観日にチラシを置いてもいいですよ、と言ってくれた。

他にも何人かと個人的に会のことを話した。
普段あまり繋がる機会のない村人。
それでも話しをしてみると、子どもたちの未来や放射能のことに関心がない、なんてことはない。
私は「放射能の勉強」をきっかけとして提示したけれど、結局は子どものこと。この村のこと。
話していると、料理教室とか、子どもたちと大きな絵を描きたいとか、どんどん話は広がっていく。
すごくいいなと思った。
放射能は、子どもたちの未来を考える上でのひとつのテーマであって、すべてではない。

サイトを作って、そのあと子どもと一緒にカラフルなチラシを作って、
もう一度サイトを見たらめちゃくちゃ堅くて、反省した。
話題にしにくい、とっかかりにくい、あやしい、こわい。などなど。
「そんなこと言ってる場合じゃないのに!」という思いもあるけれど、
確かにそれは重要なことなんだと思った。
「放射能」という言葉が、遠いこの地に来てもやっぱりタブー化しているところがあって、
それはもしかしたら、被災地の人々に対する思いやりの類いから発生しているのかも知れなくて、
それがいいとか悪いとかではなく、誰かに何かを伝えようとするときに、
無視することのできないものなんだと思い至った。

そんなことを思いながら、当日の勉強会の内容や、これからの村人との繋がりを考えている。
そして、そんなことを考えながら、村の教育委員会に行ってきた。
やっぱり会場は村の施設を使いたいと思ったから。
この村には、若杉会という未就園児の子ども会があって、私も参加している。
いつもその会で使っている広い部屋が、子ども連れにも良さそうだなと思って、聞いてみた。
薄々予想はしていたけれど、やっぱり「はいそうですか」とは行かなかった。
私の認識では、村人が村の施設を使うのに問題はないはず。
この会の主旨も、そんなに馬鹿げたものではないはず。
全国の会のブログを見ても、自治体の施設を会場にしている所はたくさんあった。
むしろ私は、村の人たちと繋がることのできるチャンスだと思っていた。

彼らがどういう思いで、渋々「検討します」という回答に至ったかは知る由もないけれど、
この小さな村の大きな問題点を垣間みたような気がした。
美しいもの、素晴らしいもの、あたたかいものは、本当にたくさんあると思う。
都市にはなくなってしまったものが、この村には残っている。
でも、どんな場所にも「あれ?」と思うことはあって、
この村ではそれが、新しいものや変化に対する拒否反応なんじゃないか。
古いものを残すことと、変化を受け入れることは矛盾するようだけど、そうじゃない。
その辺のバランスが難しいから、こんなにも都市と田舎は分断されているんだと思う。
きっと色んな問題と繋がっている。
過疎化、Iターンもそうだろうし、原発利権や避難の問題も、この国の政治も。

この村に来て半年。
まだまだ新参者だけど、村の子どもたち、村の未来を考えたいと、本気で思っています。

2012/2/7 鈴木菜々子

0 コメント
コメントをおくる